猟師の現状 職業猟師・ハント猟師・駆除猟師

猟師といえば、「マタギ」に代表されるように、かつては専業で猟師をしている人は多くいました。
今でも、少ないながらもいらっしゃるようですが、ほとんど猟師という生業は、兼業になってしまっています。

それはひとえに、イノシシやクマなど自然の獣に商品価値がなくなってしまったからです。かつては、クマやイノシシの肝は高値で取引されていたようですが、今はその需要がありません。


猟師の分布図を概略的に表すと

1 職業猟師

2 ハント猟師

3 駆除猟師

に大別されると思われます。
※あくまで略儀であり、重なる猟師がほとんどです。

まず、1の職業猟師は、冒頭の猟師を生業とする人たちで、今ではとても生活が成り立ちにくくなっています。

というわけで、農業や自営業のかたわら、2や3の猟師として活躍することになります。
2と3も、その区別は難しいところですが、世間のバッシングに合うのが2で、そうでないのが3といった感じでしょうか。

そして、これからの役割として重要なのが、断然3の駆除猟師だと思います。
箱やくくりでワナをしかけ、そこで捕まえたイノシシやシカのみを駆除の目的で仕留める…そうすれば、世間にも理解されると思います。

また、自然獣が農業に深刻な被害を与えているという切実な問題があるということ、そして、その狩った肉は、健康食として優れていることをうまくアピールし、寄付を募るかたちでもなんでもいいので、職業としての駆除猟師が成立できれば、これはとてもよいと思います。

猟師さん達に世間の風当たりが強いのは、自分たちが狩ったイノシシやシカを 自分たちだけで、美味そうに食べている から、実はうらやましいという嫉妬心もあるのではないのでしょうか?

ですから、うまい具合に猟という役割を、美味しい肉と一緒に世間に知れ渡らせることが大切だと思うのです。

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